不動産投資において、複数棟同時購入は銀行ローンが通りやすくなるといった噂を耳にしたことはありませんか?
副業における不動産投資の借り入れは、年収や属性によって限度額が設定されている場合が多いので、一般的には融資限度額範囲内で物件を買って投資をスタートさせます。
より規模の大きな投資をしたいのであれば、限度額以上に銀行ローンを組めれば実現できるかもしれません。
今回は、気になる複数棟同時購入における不動産融資についてご紹介します。
複数棟同時の不動産投資は銀行ローンが通りやすい?
複数棟同時購入の不動産融資は、銀行ローンが通りやすいわけではありません。
ローン審査に用いる個人信用情報登録の隙間を狙ってローンを通そうとするだけで、現実的な審査のパスとは異なります。
ローン審査では、各信用情報機関に登録されている個人情報などをもとに、金融機関がローン限度額や貸し入れの可否を判断するのが一般的です。
個人情報には、消費者金融からの借り入れやクレジットカードの返済延滞など、すべての債務が盛り込まれています。
つまり、物件ごとに別々の金融機関に申し込めば、ローン残債の情報が登録される前に、借入限度額内でいくつものローン審査を受けられるわけです。
複数棟同時の不動産投資の注意点
融資を受けやすくするための複数同時の不動産投資には、注意点がいくつかあります。
▼金融機関の信用を失う
当初、金融機関が債務情報を把握していなくても、いつかは借入状況が発覚して銀行への信用を失います。
融資銀行から確定申告書の提出を求められた時点で、同時購入と同時借入の実態が明らかになるでしょう。
▼利回りのよい物件か吟味が必要
不動産業者が複数棟購入をすすめる際、場合によっては投資条件の悪い物件をつかまされるかもしれません。
利回りやキャッシュフローが悪く、物件評価が低いような物件は、同時なら一気に売りやすいからです。
また、不動産業者にとっては、複数棟での販売は仲介手数料を高く請求できる利点があります。
複数棟売買では中間省略登記ができ、この場合の中間手数料は5%~10%です。
一般的な不動産売買における手数料は物件価格における3%なので、その差は歴然ですね。
まとめ
不動産投資における複数棟同時購入には注意が必要です。
自己資金や借入属性が乏しい方には不動産投資の後押しになるかもしれませんが、金融機関への信用をなくしたり初期費用を手数料で大きくしたりする可能性があります。
入念な投資計画を組み、失敗のない不動産投資をしてくださいね。
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