もし、あなたが不動産投資の一環で商業ビルを購入した時、テナント賃料の設定と回収方法はどのようにしたら良いでしょうか。
「毎月一定の相場なりの金額を決まった日に振り込んでもらうだけじゃないの?」と言われそうですが、もちろんその方法もあります。
ここではショッピングセンターなどで用いられるテナント賃料の金額設定や回収方法についてご紹介します。
ショッピングセンターのテナント賃料回収について
ショッピングセンターでは普通の事務所などと同じように固定金額をテナント賃料として貰うこともありますが、一般的に歩合率で決まります。
歩合?と言われそうですが、テナントの売上金額に歩合率を掛けたものを賃料として支払ってもらう形です。
テナントの売上が高ければ賃料も高く、売上が低ければ低くなります。
でもそれは「売上に左右されてしまうならば安定した賃料収入にはならないのでは?」と考えられてしまいます。
そこで、売上の最低限金額を決め歩合率を掛けて賃料を設定する方法もあります。
これでは相場なりの固定賃料と変わらないので、最低限金額を超えた部分に新たな歩合率を掛けて出た金額を追加の賃料とする場合もあります。
以上の2種類の売上に歩合率を掛けた金額と、最低限金額に歩合率を掛け、その売上を上回った部分には新たに歩合率設定する方法をご紹介しました。
ショッピングセンターのテナント賃料回収のメリット・デメリット
テナントとしてのメリットは、売上に対した負担なので、相場なりの賃料を支払うより負担が軽くなることがあります。
また、最低限金額にて設定した場合は、営業利益の損益分岐を基準に計算しているので、店舗の経営が安定するメリットがあるでしょう。
オーナーとしても少しでも長くテナントに入ってもらっていたほうがメリットになりますよね!
デメリットとしては、オーナーによる年間収支の見込みがつけづらいことです。
また、お金の回収にもネックがあります。
通常は売上をショッピングセンターの運営企業が預かって、賃料や諸経費を差し引いて返金していますが個人でできることではありません。
個人でやる方は売上日報をテナントに作成してもらい、それに基づいて請求書を提出する方法で処理することもありますよ。
まとめ
商業施設のテナント賃料の設定方法は、周辺相場に併せた設定もありますが、売上に対し歩合率を掛けた金額を賃料にすることもあります。
テナント側としては賃料の負担が固定賃料に比べて少ないのと、売上に対して一定しているので安定した店舗経営ができます。
店舗経営が安定していると、より長い期間借りてもらえるのでオーナーにとっても大きなメリットとなるでしょう。
こうした賃料回収の方法があることを知れば、商業施設への投資もしやすいと思うので、ぜひ検討をしてみてはいかがでしょうか。
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